薬剤

薬剤師

薬剤師への道

歯科衛生士と同じく医療従事者であるものの、その仕事の範囲は医療にとどまらない、というのが「薬剤師」という仕事の特徴です。
薬剤師は文字通り薬剤のプロフェッショナルであり、薬局や病院のような場所だけではなく、研究機関などでも需要があります。
この場合には仕事の内容が大きく違っていることもあり、一口に薬剤師と言ってもやるべき仕事にはかなり範囲があります。

特に企業薬剤師として特徴的であるのが「学術業務」という仕事です。
薬剤に関する論文というのは、その多くが英語で発表されています。
こういった海外の論文などを翻訳し、社内で利用出来るようにするのが学術業務です。
薬剤に関する知識だけではなく、英語力も必要となるため、より専門性が高いと言えるでしょう。

一般的な薬剤師の仕事は、患者に対して薬剤の処方を行うことです。
医師からの処方箋を元にして薬剤を出すことが多いですが、この場合も何も考えずにそのまま処方箋通りに出して良いわけではありません。
他に飲んでいる薬がないか、併用禁忌や副作用の可能性がないか、というようなことを検討し、薬剤師として安全性が確保できると考えられるような処方を行う責任があります。
そういう意味では、薬剤発行における防波堤としての役割があるわけです。

命に関わる仕事である、ということもあり、薬剤師になるためには国家資格の取得が必要となります。
そしてこの国家資格を取得するためには、厳しい前提条件をクリアしなければなりません。
薬剤師になるためには、大学薬学部か、薬科大学薬剤師養成課程の卒業が必要となります。
これらの過程は修了までに6年必要であり、通常の大学卒業よりも長い時間が掛かります。

薬剤師国家資格

薬剤師国家資格の合格率は、例年で70から90%程度となっています。
ただ、これは簡単な資格である、という意味ではありません。
そもそも薬科大学や大学薬学部は、薬剤師として合格のみ込みがないレベルの人を卒業させず、受験資格を与えていない事が多いというだけです。
そのため、実際に受検出来るレベルであるのであれば、そこそこ見込みがある人ということになり、それでも3割から1割の人が不合格になる、という難易度だと考えた方が適切です。

試験の内容は多岐にわたっており、物理や化学などの分野や、衛生分野、薬理分野などの他、倫理分野や法規分野にも広がります。
これらをまんべんなく理解していなければ合格することは出来ません。

薬剤師も他の医療従事者と同様、今後需要が拡大していくことが期待されている仕事です。
資格を取得すれば就職のルートは多く存在しているため、就職活動で難儀するということはあまりありません。
資格取得までが大変な分、その点については安心してもよいでしょう。